ケシパール9周年、ケシパルーフ3周年を迎えて
2020年4月29日、
おかげさまで、
カフェケシパールは9周年、
カフェケシパルーフは3周年を迎えました。
ー今年乗り切ったら、次は10周年かぁ。ー
そんな事をぼんやり考えていた年末年始でした。
「メイツとお客様が主役」
それを銘打ってから2年が経ちました。
(銘打つまでの準備も含めると3年になります)
この一年は、メイツの大黒柱まいパールを中心に、
しっかりとした「土台作り」を進めた期間だったように思います。
こだわりもクセも強い私たちオーナー夫婦の
愛と言う名の課題をたくさん与えられながらも、
メイツたちはとっても頑張ってくれた、成長を感じる一年でした。
でもやっぱり、冷静に見て至らないところは多く、
課題という言葉では片付かない、多くの問題や取り組みをたくさん抱えながら、
日々営業に励んでいました。
でもそんな状態でも、
いつも暖かく、そして優しく応援してくださっている皆様に支えられ、
ああ、私たちはこんな温かい人たちに支えられ、
その皆様の「笑顔を作ること」に人生を費やしているのか…
そう考えると、
とても幸せだなあと、感じずにはいられません。
ケシパールの周年記念営業を毎年行うゴールデンウィーク。
準備に取り掛かり始めるのは、毎年年末年始。
日頃の感謝をお伝えして、
もっとワクワクさせて、温かくて楽しい気持ちにさせて、
そして明日からの活力に、そしてまた一年頑張るぞ!!
もちろん今年も、そう準備を進めておりました。
それがまさかこんな形でお誕生日を迎えることになろうとは…
なんとも寂しい状況ではありますが、
でもこんなときにも、
お祝いのメッセージをくださったり、
遠方から心配して連絡をくださったり、
休業前にもたくさんの温かく、優しい言葉や気持ちをいただいたり。
厳しい状況に置かれたつらさを上回るほどに、
感謝や嬉しさで胸がいっぱいになってしまいます。
ご自身のこと、ご家族のこと、お仕事や生活のこと、
身の回りを直接取り巻く環境ですら、
安心安全が保障されていないような中、
私たちのような、「一つの小さなお店」に、
愛を注いでくださる皆様。
本当に感謝の言葉しか浮かびません。
いつも、ありがとうございます。
そして、今直接、
お客様の顔を見て、しっかりと感謝をお伝えできないことが、
本当に寂しく、悔しい誕生日になってしまいました。
営業が再開でき、
きちんとご挨拶ができる状況になったら、
必ず、
「カフェケシパールが目指すこと」で
しっかりとお返ししていきます。
さて、ここからは少し現実的な話を交えますが、
現在、なかなか先が見えない状況が続いており、
私たちケシパールのような小さな飲食店ほど、
大きな影響を受けております。
これがあとどのくらい続くのかー
それによっては思い切った舵を切ったり、
大胆に何かを選択したりと、
今まで描いてきた今後を、
大きく変えていかなければならないなと感じています。
「やりたい事を仕事にできる。」
それはとても幸福なことで、
本当に何にも替えがたい素晴らしいものに聞こえますが、
それに伴う責任や苦しさ、厳しさが、
今回のコロナウイルスで
傍から見てもわかる形で現れたのではないかなと、
考えています。
「やりたいことをやる。やりたいことでやっていく。」
それを選択した時点で、
その覚悟や責任は自ずとついてくるものです。
私たちも、9年前、開業を選んだ時に、
同時にその重い責任と覚悟を「自分の意思で」選択しています。
例えば津波で、
例えば地震で、
例えば火事で…
色々な予測できない理由で、
今まで努力して積み上げてきたものを失ったり、
奪われたりするようなことは、
可能性としては、誰もがいつでも抱えています。
それが、今、
私たちにとっては、
コロナウイルスというものによって、
ジリジリと首を締められていくように少しずつ迫ってきている。
そんな感覚。
生殺しのようで、
なんだかやり切れないですが、
それは別に私たちに限ったことではないので、
受け入れなければならないなと、
当たり前ですが、
強く感じています。
開業を決めたときはもちろんですが、
三周年の後、店の存続を決意したときも、
スタッフを雇うことを決めたときも、
二店舗目を作ることを決めたときも、
子供を産むと決めたときも、
自分たちで頑張ると決めた後の覚悟や責任は、
それまでのものとは比べ物にならないほど、
大きくて強いものです。
そして、実際に、ステージを進める毎に、
さらに多くの常連さまを迎え、
新しいスタッフを抱え、
出産を経て、
どんどんと私たちの覚悟や責任の重さは大きくなっていきます。
自分たちだけで進めている、
自分たちだけの価値観で何かを決断できるものでは、
とうの昔になくなっていました。
軽い気持ちで何かを貫くことを目指すことなど、
到底できません。
そして私たちは、その度に、
一つずつ、拾い上げて背負うように、
その「覚悟と責任」と共に歩みを進めています。
思えば、
タツパールと2人でお店を立ち上げて間もない頃には、
全然埋まらない客席を毎日眺めながら、
自分たちで仕込んだ食事やケーキを自分たちで食べながら、
まだこの世に産み落とされて間もない赤子の様に不安で、
社会から突然切り離されたかのように孤独で、
いてもたってもいられないような時間を過ごしていた時もありました。
でも、
今のステージ、
新型ウィルスの影響にる不安や孤独感は、
もちろんの当時のものとは違ったものになります。
大変な状況に立たされたとしても、
今の私たちは大丈夫です。
少しやり方を変えたり、
予定とは別の歩み方をする必要があっても、
そこには経験があって、
仲間がいて、
歩んできた歴史があって、
足をしっかり踏み締めながらやり直すことができる。
そういう心強さがあります。
世界がこんな風になってしまって、
先行きも見えず、暗くて不安な日々。
そんな中で迎えた、
ケシパール9周年と、ケシパルーフ3周年。
このモヤモヤとした時間を超えて、
皆様と、笑顔でお会いできる日を楽しみに、
私たちは日々できることを考え、過ごしております。
営業再開を心待ちにしてくださている皆様の
その期待に応えられる暁には、
その期待を超えるような飛び切りの笑顔とエネルギーで、
元気に、お会いできることを願ってやみません。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
書ききれないほどの愛と感謝を込めて
1日も早い平穏な日々の訪れを祈って
ケシパールオーナー
西山達也・名都子(文)
9周年に向けて、その年のロゴを作るのですが、
営業できないなか、完成させるところまでは至らない、もどかしい気持ちです。
でも営業再開には、完成版をお披露目したいと思います^^