ケシパールの珈琲一新【中編】 〜告白、そして初デート?編〜
こんばんは。なつパールです。
Twitterではお知らせしたのですが、
今日は店内の半分の電気が、
朝の仕込み中に止まってしまうというトラブル。
少し営業開始を遅らせてしまい、
ご心配とご迷惑をおかけしました。
(最近、幸か不幸か、暑さのせいで昼過ぎはすいているのですが笑)
無事、復旧し、
なんとか仕込み途中のケーキたちも救出できました♪
さてさて前回に続き、珈琲一新ブログ。
今日は後編、と思ったけど長くなりすぎたので、「中編」になりました^^;
そんなこんなで堀口珈琲さんと出逢ってから、
珈琲というものと向き合い直す日々を送ること一年ほど。
堀口珈琲さんの他の豆を片っ端から飲んだり、
中村珈琲さんの豆も含め、他の珈琲もいろいろ試してみたり…。
アレコレ画策すればするほど、
堀口珈琲さんへの想いが存在が大きくなるばかり。
そして、初めて堀口珈琲と出会ってから約1年、
意を決し、年明けにラブレターを出しました。
それはもう、
「ただただ美しくて美味しくて、心を奪われてしまった」
「またすぐに、なにかしら連絡しますのでその際はよろしく」という、
つらつらと文章がびっしりの、なんだか恐ろしい手紙を。笑
でも、書いてみると不思議と、自分は落ち着いてくるものですね。
悶々としていた想いが目の前に文字として現れた時、
改めて「恋をしていたんだ!」と気付かされました。
そしてそれを送ってスッキリする私。
(と、それを真正面から受け取った堀口珈琲さん。…すみません。)
それからちょっとして、
「カフェケシパール」として正式にオファーさせて頂きました。
神戸の小さなカフェに対して、
まともに取り合ってくれるのか、
という不安を抱いてはいたのですが、
無事、
2月に東京の堀口珈琲さんを訪ねることになりました。
こちらは打ち合わせとは別に訪ねた、東京世田谷店さん。
前回ブログの満腹東京探訪に続き、ちょうど1年ぶりの満腹探訪でした。
あの担々麺をもう2杯は食べたかった…。
これは堀口珈琲ではなく、桜田門。
ジョギング部@東京 皇居ラン!
そんなこんなで東京も楽しみつつ、
堀口珈琲さんの焙煎所でもある狛江店にお邪魔して、
見学も含めてじっくりとお話を聞かせていただきました。
憧れの堀口珈琲を目の前にして、緊張でガチガチになる私。
(実際にはこんな工場っぽい外見ではありません:タツパ注!)
美味しい珈琲の香りと、豆を焙煎する音。
大きな焙煎機2台と同じ空間にカフェも構えてあり、
ロースターとしてはとても明るく、
クリーンで、爽やかな印象。
そして、思ってたよりもたくさんのスタッフがテキパキと
ピッキング(欠点豆の選別)などに勤しんでました。
その狛江店の店長さんと
お話しさせていただくこと、3時間あまり。
長居してすみません。
たくさんの珈琲とケーキまで、ごちそうさまでした。
爽やかで快活な「こじゃれたロースター」としての印象とは裏腹に、
ひとつひとつの説明の奥深くには、
並大抵ならぬ努力、汗と涙と情熱を感じるストーリーが広がっているのを感じ、
更に心を奪われてしまいました。
→堀口珈琲さんのHPに書かれてある、
「おいしいコーヒーを求めて堀口珈琲にたどり着いた人たちのために、
コーヒーを愛するすべての人のために、
わたしたちは今日も最高のコーヒーづくりを追求しつづけます。」
という宣言から「ずれ」のない、
まっすぐに全力投球している姿勢。
それはもう、
「珈琲」そのものにとどまらず、
「珈琲を育てている人」、
「珈琲の育つ環境」、
「生産地の人々の生活や持続可能性」、
というところまでも想いを巡らせて、
さらには、実際に足を運んで、直接協力し合う。
(実際に店長さんはその翌日から片道丸一日かけて、コスタリカに赴くとのことでした!)
さらには、
育てたコーヒーチェリーから、種の芯である生豆を"精製"する工程。
精製した生豆を、品質を落とさず輸送するための独自の方法とルートの開拓。
そして勿論、豆の選別、焙煎、ブレンドに対するこだわりは言うまでもありません。
図解!堀口珈琲さんの取り組み!
"好みはそれぞれだから"とか、
"〇〇の賞をとった珈琲豆だから"とか
そんな人任せではない、
"美味しい珈琲を提供するという責任"に対する、尋常ではないこだわり。
「珈琲豆の魅力を余すところなく伝えていく、表現していく」という、
そんな奥深さと強さを持った全力投球。
そのボールをまさに手から離す、その瞬間を受け持っている私たち。
どんな人に、どんな風に届けることができるのか。
改めて目の前の一杯に一生懸命になろうと思えた、
有意義な時間でした。