菜の花や 月は東に 日は西に


こんばんは。
与謝ブソパールこと
なつぱーるです。
もうすぐ三周年だなぁと、
しみじみ考えている今日この頃。
つい先日、
ケシパールがオープンした2011年のゴールデンウィーク以来、
ずっと通い続けてくれていた常連様が、
お引越ししました。
3月から東京にお勤めだそうで。
オープン間もないケシパールを知っている
数少ない、
いや、唯一と言っても差し支えない
常連様。
とてもとても寂しくて、
なんだか力が出ない。
それはもう顔が濡れたアンパンマンのような。
誰かが、
新しい顔、もしくは
特上鰻重でも持って来てくれないと
やりきれないような。
あ。
炊きたてのつやつやご飯と、美味しいお塩でもいいですよ。

毎年、
この時期になると、
常連様のうち何人かは、
異動になってとか、
引越しでとか、
就職してとか、
お別れの挨拶をするのですが、
これがまぁ何とも切ない。
もともと神戸に馴染みの無い私達にとって、
ケシパとお客様だけが友達さみたいなところがありますから、
そんな気分になるのも仕方ないのかもしれません。

ケシパールのオープンから、
ずっと。
雨の日も、嵐の日も。
ガランと空いた夏の夜の店内で、
一緒に花火の音を遠くに聞いたこと。
その人のために
作った新作チーズケーキ。
静カフェに居残りしてもらって、
買ったばかりの大滝詠一のレコードを
一緒に聞いたこと。
楽しかった時間が、
いつの間にかいい思い出に変わってしまったなあ。
ケシパールを始めてから、
毎年3月はちょっと寂しい。
でも、
ケシパールを始めなければ、
交わることが無かった沢山の人生。
そう考えると、
悪くは無いのかも。
雨が少しずつ温かくなって、
気が付けば桜が咲いて、
私達の三周年がやってきます。
どんなに辛くて厳しくても、
三年間は頑張ってみよう。
その決断が、
つい昨日のように思い出されます。
さて。
考えなくては。
ケシパールのコレカラ。
今までは、
土を探して来て、
水を運んで来て、
作り方もわからない粘土を
試行錯誤しながら練るようなことをしていました。
これからは、
そのなんとか練り上げた粘土で、
まずはぼんやりとした形を、
それから
少しずつ、少しずつ、
しっかりとした形を作っていくような、
そんなイメージの時間を
過ごしたいです。
もちろん、
沢山の常連様と一緒に。
今日は、
いつもよりちょっと感傷的な
なつぱーる日記になってしまいました。
さてと。
まずは春メニューを考えなくては。
今日はこの辺で。
ではまた。
お引越していったNさん